「やるかやらないかだけです」というフローラさんの言葉が、今までより一段深いところで響きました
フローラさん、こんにちは。
今月もお手紙を楽しみに拝読しました。
ドバイでのビジネスのお話が本当におもしろいです。
私はずっと、大きなビジネスをする人は、普通とは違う、なにか魔法のような力や特別なルートで物事を動かしているような気がしていました。
だけど、フローラさんがされていることは、規模は違えど、とても普通のことなのですね。
展示会に出ると決めて、その手続きをして、準備をする。
当日は会場に行って、来てくれる人と話をして、商品の良さをわかってもらう。
お互いが合意したら、契約に進む。
例えば個人でマルシェに出店してハンドメイドの雑貨を売るのと、やっていることは同じなのだと気付きました。
それをどれくらいの精度と丁寧さと分量でやるのか等は違っても、大きな枠組みとしては同じ。
それを続けていったら、だんだん規模が大きくなっていって、フローラさんのようになるのでしょうか。
魔法なんてなかった。
すごい人だけが知ってる特別なやり方なんてなかった。
それでも、こんなにも事業を拡大させることができる。
お金持ちだって、普通の人と同じ体を持っていて、同じくらいの量の食事をして、同じくらいの睡眠時間を取っている。
生物として格段な差があるわけではない。
じゃあ、結果にこんなにも差が出るのはなぜなのか。
「やるかやらないかだけです」というフローラさんの言葉が、今までより一段深いところで響きました。
やるかやらないか、そして、どれだけやり続けられるか。
今の私には、圧倒的に量が足りていません。
それでも、やればいいだけなのだから、話はとてもシンプルなのだ。
筋トレと一緒だなーと思いました。
毎日コツコツ、続けるだけ。
正しいフォームで、適切な負荷で、続けるだけ。
ドバイの女性の「彼はリッチだけと、私は違う」という言葉、なんて素敵なんだろうと思いました。
かっこいい、めちゃくちゃかっこいいです。
その自立した姿勢と素直な気持ちに憧れまくります。
時間もお金も無制限なら、私は、何をするか。
やっぱり、旅をしたいと思います。
そしてそれを本にしたいと思います。
最近、ムスメが小説を書いていて、それを読ませてもらってわかったことがあります。
ムスメは夢を思い描いて言葉にするのがとても得意です。
一方の私には、夢やロマンを思い描く力が全くありません。
そういえば、子どもの頃からありませんでした。
ずっとファンタジーを(それこそハリーポッターのような)書きたかったけれど、どうしても現実主義になってしまいます。
私には、私の物語しか書けない。
私が体験したことしか書けないし、私の目に見えない話は書けない。
そして私には、魔法や妖精を見る力はない。
私が書く本は、どこまでも視覚で認知できる世界の、自分が体験したことだけなのだ。おとぎ話のようなものは書けないのだと降参しました。
だから、旅に出てその体験を書くというのが、今のところ一番、書いていて楽しく、しっくりくるようです。
それから、これは先日ふと思ったのだけど、学校のようなものを作るのもいいなと思います。
子どもたちのための何かをしたい。
私は子どもが全然好きじゃないし、子育てにも向いていないけれど、人の才能が開花して伸びていく様を見るのは好きです。
そういう体験をいっぱいしたいから、それなら伸びしろの多い子どもに見せてもらうのが一番いいなぁと思いました。
何のイメージもないけれど、恐る恐るでもやってみて、何度も工夫を重ねて、できた!自信になった!というプロセスをみんなで楽しむ場を作りたい。
今の私は、人生に嫌気が差したり、やる気に満ち溢れたり、何もかも放り出したくなったり、すべてを丁寧に扱いたくなったり、不安でパニックになったり(これが一番多い)、心がとても忙しいです。
いろんな自分がいるなと思います。
感情ってこんなにもころころ変わるんだなと思います。
そんなとき、観察をすると、実はまったく動じていない体があることに気付きます。
全然、胸も苦しくないし、どこも痛くない。
感情はどこで暴れているんだろうと不思議になります。
自分の外側に、わちゃわちゃしたモヤのようなものがあって、そこで騒音が鳴ってるみたい。
そこから一歩引けば、いつだって静か。むしろ、体があまりにも何も感じてなくて、それはそれで大丈夫か??と思います。
それも含めて、観察していきます。
いつもありがとうございます。
今月もよろしくお願いいたします。
【著書】 2024年2月刊行
2022年2月刊行
【妖精の庭】