数年前に受講した本講座の復習をさせていただくような内容でもあり、先に本講座を受講していたからこそ受け取れたものもたくさんあったと感じています



フローラさん、こんにちは。

「花とお金」、先日購入し拝読しました。出版おめでとうございます!

今回の本からも、たくさんの癒しと安心をいただきました。

一気に癒されすぎたのか、読みながら何度も眠くなって意識が遠のいてしまいそうになりながら(普段本を読んで眠くなることはあまりない私なのですが)、それでも心地よく読ませていただきました。

数年前に受講した本講座の復習をさせていただくような内容でもあり、先に本講座を受講していたからこそ受け取れたものもたくさんあったと感じています。

特に「お金」は「あなた」の話…ものすごく沁み入りました。

これからも忘れずにいたいと思います。





少しお話が変わりますが、ちょうど「花とお金」を読み終わった次の日に読んだ別の本に花と人生に関す内容の文章を目にする機会があり、一気にフローラさんが連想され、ますます「花とお金」の内容が自分の中に染み入る体験があったので、少し長いですが、シェアさせていただきます。

岡倉天心という方の『茶の本』(村岡博訳)からの一節です。

「花とともに飲み、共に食らい、共に歌い、共に踊り、共に戯れる。花を飾って結婚式をあげ、花をもって命名の式を行う。花がなくては死んでも行けぬ。百合の花をもって礼拝し、蓮の花をもって瞑想に入り、ばらや菊花をつけ、戦列を作って突撃した。さらに花言葉で話そうとまで企てた。花なくてどうして生きて行かれよう。花を奪われた世界を考えてみても恐ろしい。病める人の枕べに非常な慰安をもたらし、疲れた人々の闇の世界に喜悦の光をもたらすものではないか。その澄み切った淡い色は、ちょうど美しい子供をしみじみながめていると失われた希望が思い起こされるように、失われようとしている宇宙に対する信念を回復してくれる。われらが土に葬られる時、われらの墓辺を、悲しみに沈んで低徊するものは花である。」

この前後の文章から、物質的な花という存在は、人の内なる「花」、内なる宇宙を呼び起こし、自分を見つめるきっかけをくれる、というような記載がありました。

私の中で日頃のフローラさんのお話と重なって、それを「花とお金」を読んだ直後のタイミングでたまたま目にして、より一層双方の文章が沁み入ったように感じられます。

『茶の本』が出版されたのは1906年。

変わらず存在する世界の本質は、こうしていつの時代にもそれをその時代に合わせて世に伝えようとしてくれる人が存在するのだなと思いました。

私はこの時代にフローラさんの言葉に触れることができ、とても幸運だと思います。

素敵な御本をありがとうございました。

またラジオトークなど、楽しみにしています。














【著書】
2024年2月刊行



2022年2月刊行



【妖精の庭】