いいんだ!



先月末、初めての小説を書き終えました。
書いた小説の行き先はまた改めて。時期が来たらお話しします。


7月にイギリスで書き始めて、だいたい1ヶ月半で書き終えました。
これはわたしにとってすごいことです。だって、花神は脱稿までに10ヶ月ですからね。

なぜ1ヶ月半で書けたのかというと、友人がこう言ったからです。
「◯◯さんは、一本を3日で書くんだって」

小説一本を、3日!!!


衝撃でしたよね。すっごくびっくりした。
でも、びっくりしたと同時に、思ったのです。
「いいんだ!!!」


思い込みがあったということです。
本は時間がかかるもの、かけるもの。そう思い込んでいた。
それが彼女の一言で崩れたのです。だから9月までに書くことができました。

小説を書く時間は、大変心地良かったです。書いている間のあの静寂。あれが気持ちよくて、みなさん書き続けているのかなぁ。


以前、たくさんの小説を読みますと書いたのですが、それはできませんでした。リズムが違う文章が読めません。努力すべきことなのかな。わかりませんが、多分わたしは読むよりも、見たり聞いたり体験した方が作品に影響が大きそうです。
わたしにとって書くというのは、見えているものをそのまま文章にする作業です。だから、起承転結とか、何とか法とかは考えずに書きます。きっとそういう緻密な計算をしてから書く人もいると思うんです。色々ですね、どっちも面白いならいいですよね。


見えない世界を文章にしていますが、でもこれって矛盾しているんですよね。言葉にできるってことは、見えているってことだから。だから、本当は見えることを書いています。見えないことは、わたしにだって見えません。

芸術は、見えない世界をわかりやすい形にすることだと思います。
音楽も、絵画も、文章も。
芸術が好きです。才能がある人が好きです。
才能は大変です。それ以外をさせてもらえない。


今年の夏はウィーンに行って、ザッハトルテを食べてピアノコンチェルトを聴く予定でしたが、自分が求めるようなコンサートは夏には開催されないとのことで見送りました。
ショパンコンクールにも感動しています。毎日聴いている。繰り返し。
牛田くん(当時はくんでした)を知ったのは、9年前。懐かしい思い出も蘇ります。
そんな文章を書く人間でありたいです。



そうそう、3日で書いていいと知ったというエピソードですが、それを妖精の庭に書いたところ『私なら、その人は才能があるから3日で書けるんだ。自分とは違うと思ってしまいます。なぜフローラさんは、いいんだと思えるのですか?』と質問がありました。

そうですねぇ。きっと、嫌だったんです。10ヶ月もかかることが。だから、そうじゃない人がいると知って、じゃあわたしもそうしたい!って思ったんだと思います。

数日前、Grandir生のコンサルをしていました。相手はラノベ作家。何十万部と売っている方です。
そこでしみじみ「3日で書き終わるなら書きたいですよねぇ」って二人して話したんです。
話を作ることはできる。でもそれを形にするのが疲れる。肉体的にも精神的にも削られる。だから、3日ならやりたいよねって。
あ、今回の1ヶ月半はわたしは大丈夫でしたよ。楽しく書けました。でも、本当に3日で書けるならそうしたい。笑

つまり、才能どうこうでは考えていなくて、自分が嫌なことを楽にやっている人がいる!羨ましい!なんだそれ!って気持ちが「いいんだ!」になったということですね。


みなさんもないですか?嫌なこと。
わたしはたくさんありましたよ。
その一つ一つを「いいんだ!」でやめてきました。
「いいんだ」を教えてくれる人、もの、ことに出会えるといいですね。



では、ごきげんよう。



須王フローラ