お天気の話をしよう
日本帰国に際し、たくさんの方から会いましょうとメッセージをいただいた。
物理的に全員と会うことは難しく、取捨選択せざるを得ない。
会うとなれば食事をすることになるわけで、それもまた体的にしんどい。
想像するだけで、本当はそうではないのに、人に疲れて人が嫌になる。
だから、想像はしないでアポイントを入れる。
会ってしまえば楽しいのも本当だ。
気の利く友人たちは、初めからお茶をしようと言ってくれる。
隙間時間に2時間だけ、ラウンジでのティータイム。
会えて良かった、顔が見られて良かったと帰っていく。
ありがたい。
人間関係というのは本来、お天気の話をしているだけで満たされる。
しかし、人間関係が苦手な人はすぐにディープな話をしようとする。
自分がするだけならまだしも、こちらのそれも聞き出そうとする。
わたしはそんな話をしなくても誰かと楽しい時間を過ごすことができるので、そういうコミュニケーションをとる人と会うのは面倒くさい。けれど、その気持ちがわからないわけでもないから、ちょっとだけ付き合う。だからまた疲れる。これはわたしの責任において疲れているので問題ではない。
明日はまた、久しぶりに会う人がいる。
2時間だけ自宅にお邪魔する。
散らかっているよというけれど、ものが多いだけで快適な空間。だから行きたくなる。みんな彼女の家が大好き。わたしも大好き。
ドバイから買ってきたデーツを持ってニコニコ行くのだ。
2024年8月14日 東京のレジデンスにて
須王フローラ