新しいことをする
普通の人の6倍の人生を生きていますね。
そんなメッセージが届きました。
今わたしは海外で暮らしています。
誰に強制されたわけでもないのだから、100%自分の意思です。
海外に出れば人生が良くなる、そんな自信があっての行動ではありません。
何か新しいことをするとき、自信がないと言う人がいます。
怖くて、考えるだけで足がすくんでしまうと言う人がいます。
したことがないことをするのは、ワクワクとハラハラのせめぎ合いでしょう。もちろん、わたしも同じです。
ではなぜわたしが普通の人の6倍の人生を生きているのかというと(そんなふうに思ってはいませんが)、恐れがないからでも、できるという自信があるからでもありません。
答えは、人生に起きるほとんどすべてのことは初めてのことだとわかっているからです。
生まれてから死ぬまで、今回の人生において、そのほとんどは初めての体験です。
おぎゃあと生まれた瞬間、息をするのは初めての体験でした。涙を流すのも初めてでした。
初めて他人に触られ、初めて誰かのおっぱいを口に含みました。
初めて幼稚園に通い、初めてトイレでおしっこをしました。
どうしたらよいか思考が追いつかないうちに、おしっこが出てしまいました。
先生は笑って、おしっこ出たねと言いました。
コップに牛乳を入れようとしました。
牛乳パックは思っていたより重たくて、コップの口の高さまで持ち上げられませんでした。コップは倒れ、牛乳は勢いよくパックの口から流れ出ました。
お母さんはちょっと困った笑顔で、次からは一緒にやろうと言いました。
絵を描くのは初めてでした。
縄跳びも初めてでした。
給食も、宿題も初めてです。
小学校では学年が上がるたびに、新しいお友達に出会いました。
年齢が大きくなるにつれ、新しいことは自分一人でやらなければいけなくなりました。
大学に行くのは初めてですが、学部を選ばないといけません。
初めてのことを選ぶのはいつも難しく、でも待ってはくれません。
だから、わたしたちは必死にわからないなりに選んできました。
でも、大学を卒業して社会に出るとタイムリミットがなくなります。
選べないなら選べないままで時間が過ぎていくのです。
怖くて選べないのならそのまま10年でも20年でも過ごしてしまえる。
新しいことをする人としない人で、どんどん人生の密度が違ってくるのです。
大人になると、自分で新しいことを選んでいかない限り人生に変化はおきません。
先に進むことだけが人生ではありませんから、あなたが現状のままでいいのならそう生きたら良いと思います。
しかし、これを読んでいるあなたはそうではない。じゃあどうしたら良いか。
新しいことをしましょう。
あの人も、できる自信があるからそれをしたのではないのです。
成功者と呼ばれる人たちは、条件が揃ったからそれを実行したのではありません。
もしわたしに何かしらの自信があるとしたらなば、それは自分ならできるかも知れないという自信です。
それができるとわかっているからやるのではなく、自分ならできると信じているからやってみる。
これは新しいことを何度も繰り返した先に身につく自信です。
あなたが人生を変えたいのなら、新しいことをしましょう。
ずっと同じことで悩んでいるのなら、手をつけていない新しいことをする。
そこに答えがあると思いますよ。
2024年6月14日 ドバイの自宅にて
須王フローラ