小手先チャンピオン
本物であること
本当であること
元々そうであること
作り物でないこと
こうしたものが大切で、重要で、価値があると思われがちだけれど、ときに大切なのは小手先のスキルだと思う。ということについて今日は話します。
(コミュ障って言葉を使います。不愉快に思う人がいたらこめんなさい)
ここ最近コニュニケーションについて勉強をしていて、いわゆるコミュ障といわれる人たちの苦悩を知る機会がありました。
あぁ、共感する・・・。
というのも、わたしは今英語圏で暮らしているので(本当はアラビア語だけれど)、言葉が母国語ではないという意味でのコミュ障を発症していて、あぁ〜〜〜わかる〜〜〜となるわけです。
いや、フローラさんコミュ障じゃないじゃんと思うかもしれませんが、言語がわからないというのは文化がわからないという意味でもあるんです。
なぜ今その判断になるの?なんで今笑ったの?そういうことのいちいちが難しい。空気が読めない。
日本語で、かつ日本人同士だったらそんなことは起こらないけれど、海外にいるとそんなことはしょっちゅうなのです。
だから、そうした方々の気持ちがわかるなと思ったのと同時に、日本語ならコミュ障じゃないわたしはこれらに対する解決法を持っているので、そこを今日はシェアしたいと思います。
これはわたしが英語やフランス語で外国人たちとコミュニケーションを取るために使っているテクニックです。
それは何かというと、タイトルの「小手先」です。
難なくコミュニケーションが取れる人たちがどのように会話を繰り広げいてるか、たぶんコミュ障の人たちは勘違いをしていると思うんです。
その場に即した会話を瞬時に思いつき、目の前の人の言葉に耳を傾け、不快感を与えないように言葉を選び、かつユーモアのセンスも忘れずに。
いつもそんなことをしているのかと言ったら、まったくそうではありません。
友達や恋人との会話は別として、仕事で会う人や知人程度の人とはそんなコミュニケーションを取りません。
コミュ障の方々、そしてわたしのような語学学習者がコミュニケーションを取らなければならない相手の多くは知人か初めましての人です。そうした人たちとする会話には、実はコミュ力不要だということを知っていただきたいのです。それがわかれば、ずっと気持ちが楽になって人と会うことも疲れなくなるし、行動の幅も広がると思うんですよ。
実際に、わたしは今こっちでそうやって過ごしています。
小手先のなんていうと、そうじゃなくて!もっと心を通わせたいんだ!となると思うんですが、もうね、一旦それは後回しです。まずは諦めて欲しい。人間関係って当たり障りのない会話ができて、それから深い関係になるわけです。だから小手先に慣れたら、ちゃんとその先には展開があります。大丈夫。
というわけで、どんな小手先かというと、シチュエーションごとに会話パターンを持っておくということです。
もう毎回一緒でいいの。ずっと一緒。全員に使い回し。
初対面の人との会話って、ほとんどが自己紹介ですよね。だから、自己紹介で先に何をどこまで話すか決めておく。それ以外は話さない。
他にも、こう言われたらこうやって返すというパターンをたくさん準備しておくんです。丸暗記でいい。
「最近何かハマってることあります?」と聞かれたら、「最近ピラティスにハマっていて昨日レッスンだったんで、今日は筋肉痛なんですー^^◯◯さんは何かハマってるんですかー?」
「今度一緒に飲みたいですねー」って言われたら、本当にその気があるかどうかは判断しなくていいので、「そうですね、そういえば◯◯に美味しい焼き鳥屋さんができたって聞きましたよ。詳しくはわからないんですけど」と言うとか。
寒い朝だったら毎日毎回「寒いですねー」でいいし、ランチをとったあとは「お腹いっぱいで眠くなっちゃうなー」でいい。
本当にそれを思っているかどうかよりも、その状況にあった言葉を言えるようにしておくことで、自分に、コミュニケーションが取れる、人と会話ができるということを体験させてあげるんです。積み重ねが大事。
そうやってコミュニケーションが取れる人になっていくと、相手もこの人は安心して会話ができる人だと思ってくれるので、より一歩踏み込んだ仲になっていきます。徐々に。ときに素早く。
まずは、相手に安心感を持ってもらうことが重要なのです。わたしたちが怪しくないんだってことを知ってもらわなきゃね。
小手先というと、意味ないんじゃないかって思う人もいるかも知れない。
でも、コミュニケーションお化けであればあるほど、小手先のストックをたくさん持っているものなんです。
少なくともわたしはビジネスにおいてはそうです。
毎回考えながら話していないですよ。ストックから引き出して、組み合わせています。そこに、少々その日のエッセンスを加えるだけ。加えられるのは、わたしがコミュ障ではないからで、今日のnoteはだからこそのアドバイスです。
あなたも小手先の会話をたくさん集めてみてください。
きっと、ずっと楽に人と関われるようになると思います。
お互い頑張りましょう。
英語、頑張るよ!
須王フローラ