悲しみの向こう側
悲しいことがあると、
人は立ち直ろうとする。
それをすっかり忘れて、
なかったことにするのがゴールだと思う。
でも、そうじゃない。
自分との付き合いだって、
色んなときがある。
わたしって最高だな!
と思うときもあれば、
なんて最低な人間なのだろう!
と思うときだってある。
悲しい出来事だって同じ。
すっかり無くなるのがゴールじゃない。
悲しいばかりの毎日が過ぎて、
たまに悲しくて、
普段は嬉しいと普通が混ざっているくらい
それくらいがゴール。
悲しいことだけ無くさない。
毎朝毎晩泣き暮らしていた日々から、
たまに思い出すくらいになった。
それが、ちょうど。
それが普通になったってこと。
終わったということ。
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