まだ子どもの君へ 1








君は、いくつだろうか。






小学生だろうか。






中学生だろうか。






それとも大学生、社会人だろうか。


















この記事は早くに親を亡くした






「まだ子どもの君」に宛てる手紙です。



















大学生や社会人の君






自分はもう大人だから
子どもじゃないなんて思うなよ。






君たちは「まだ子ども」。






大人の話を聞きなさい。


















フローラさんが小学生のとき






お母さんが死にました。






朝起きると死んでいました。






君は覚えているだろうか。






あの時の感覚。






あの時の胸の痛み。






ただ泣くしかなかった自分。






どれだけ泣き叫んでも生き返らない。






ごめんなさいお母さん






生き返ってお母さん






行かないでお母さん






捨てないでお母さん。


















お母さんは見守ってくれるよ






何かあったら頼ってね






周りはいつも優しくて






周りはいつも無責任。






誰も助けられないのに






簡単に優しい言葉をかけていく。






簡単に君を傷つける。






君はその度に心を殺して





ありがとうと笑う。


















君は優しいから






人の痛みが分かってしまったから






もう誰にも何も言えない。






君は人の痛みを知ってしまったから






いつもそうして笑ってしまう。






君は優しいくて、いつも悲しい。

















君が本当に言いたいのは






あの時からずっと言いたいのは






お母さん、
助けられなくてごめんなさい。






お母さん、
役に立たなくてごめんなさい。







お母さん、生き返って。


















君が言えない言葉たち






君が笑顔の下に隠している言葉たち






フローラさんには分かる。






大人だからね。


















まだ子どもの君には想像がつかない
かもしれないけれど






君が大人になる頃には






君は今みたいに毎晩泣いていないし






君は今みたいに一人ぼっちじゃないし






君は今みたいに死にたいなんて
ちっとも思わなくなる。






きっと君には想像がつかないけれど






必ずそうなると決まっている。

















だから約束して欲しい。






「本当の気持ちを言う」






これをフローラさんと今、約束して欲しい。






少しずつでいい






泣きながらでもいい






言うのが恥ずかしいのも知っている。






今ドキドキしているのも知っている。






それでも大丈夫。






少しずつ一緒に話そう。






君はまだ子どもなのだから






時間はたくさんあるのだから。

















まだ子どもの君へ。





大人は君を助けたいと思っている。






少なくともフローラさんはそう思うし






フローラさんのお友達も
みんなそう思っている。






君は子どもだから





分からないことだらけでいい。






君はまだ子どもだから





一人でできなくていい。






大人のふりをしなくていい。





それは大人がやるから任せなさい。

















まだ子どもの君へ。





大丈夫。





仲間はたくさんいる。





大丈夫だよ。


















須王フローラ



















※2017年の記事をリライトしています